診 療 内 容

不妊症検査


不妊症スクリーング検査:妊活しているが、妊娠しない場合、まず不妊の原因がないかどうか検査する必要があります。 検査項目と検査内容のアニメーションです。

検査は、月経の時期によりできる検査が決まっています。

  1. 基礎体温
    ご自分で起床前の体温を測定し、グラフとして記録してください。2~3ヶ月測定して下さい。
  2. 子宮卵管造影(要予約)
    造影剤を子宮内に注入し、子宮の形、卵管の通過性を調べることができます。月経開始日から10日以内に行います。 副作用として造影剤によるアレルギー反応があります材料費として、別途3,000円(税別)がかかります。
  3. 精液検査(要予約)
    タイミングを取らない時期(生理中や高温期)に3~5日間の禁欲期間の後に検査します。院内には採精室があります。 自宅でとる場合あらかじめ容器をもらって、採取後1時間以内くらいに病院に持ってきてください。
  4. ホルモン検査
    月経時期(3日目頃)に採血して調べます。検査項目はLH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、E2(エストラジオール)、 プロラクチン、テストステロン、甲状腺刺激ホルモン。
  5. 経腟超音波検査
    子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢胞などの有無が分かります。また、卵胞(卵子が入っている袋状のもの)の大きさを測定し、排卵時期を調べることもします。
  6. ヒューナーテスト(性交後検査)
    排卵期に性交をして、子宮頸管粘液内に運動している精子がいるか否かを診断します。 排卵前に受診して頂き、排卵時期を予想します。検査日の朝、ないしは前日の夜に性交してください。 子宮頸管粘液を採取し、顕微鏡で運動精子の有無を調べます。
  7. 子宮頸がん検診、クラミジア抗原検査
    子宮頸がん検診は直接的には不妊症とは関係ありませんが、一度検査することをおすすめします。 また、クラミジアは無症状であることも多い、疾患です。
  8. 風疹抗体価
    妊娠中(特に妊娠初期)に風疹に罹ると、子供が先天性風疹症候群になります。妊娠する前に風疹抗体価を検査勧めます。 特に昭和54年~平成7年生まれの人は検査をして下さい。男は昭和54年以前には接種する機会はありませんでした。

一般不妊治療

<タイミング法>

超音波検査や尿中LH検査を行い、排卵時期を推定し、性交する時期を指導します。 超音波検査では卵胞の大きさと、子宮内膜の厚さを測定します。 卵胞径は20mm 程度、内膜の厚さは10mm 程度あれば、排卵時期です。 尿中LH検査ではLHが陽性になると、およそ24時間から36時間後が排卵になると判断します。

<排卵誘発>

単一卵胞発育を目指しますが、14mm以上の卵胞が4個以上できれば、多胎妊娠の可能性があるため、妊娠を回避してもらうことをご了承ください。

  1. クロミッド-HMG療法:月経3日目からクロミッドを服用開始し、卵胞の大きさにより、HMG(排卵誘発剤の注射剤)を注射します。 注射は隔日ないし、毎日行います。数日ごとに卵胞の大きさを調べ、18mmになるまで、注射します。
  2. HMG-HCG療法(漸増法):月経2-5日目から1日量としてHMG37.5~75単位で開始し、毎日ないし隔日に注射します。 5-7日間注射後に超音波検査で卵胞の発育状況を診察します。卵胞の大きさが11mmを超えていれば、同じ注射量で継続します。 卵胞が11mm以下であれば、薬の量を増やして、注射します。さらに数日後に超音波検査をして卵胞の大きさをみて、11mmを超えていれば同じ量で継続します。 11mmを超えていなければさらに薬に量を増やします。このことを繰り返して卵胞が18mmになるまで行います。最近、排卵誘発剤の自己注射が保険適応になりました。
    当院で使用しているのはゴナールFというペンタイプの製品で
    <メリット>注射だけのために通院する必要はなくなります。
    <デメリット>薬剤費が通院するよりかかります。
【副作用】
  1. 卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulationsyndrome:OHSS)
    排卵誘発剤を用いた卵巣刺激では過剰な複数の卵胞形成があった状態です。腹痛や腹部膨満感を生じます。月経が来ると速やかに改善します。
    妊娠しなければ重症な卵巣過剰刺激症候群を回避することができますので、卵巣過剰刺激症候群が予想される場合、妊娠を回避して頂くことになります。 (タイミングととらないこと、人工授精は行いません)
  2. 多胎妊娠 (双子や三つ子)
  3. クロミッド® の副作用
    子宮内膜が菲薄化、頚管粘液の減少することがあります。排卵は起きますが、受精、着床にはデメリットで、妊娠につながらない それらの副作用はクロミッドを中止することで、回腹します。

<人工授精>

人工授精は精子を子宮内に注入する治療方法です。妊娠する確率は1回の人工授精あたり5~8%程度です。
適応となる方は

  1. 精子数が少ない、精子の運動率が悪い場合
  2. ヒューナーテストが不良であった場合
  3. EDや射精障害などでうまく夫婦生活ができない場合
  4. セックスレス
  5. タイミング治療を行っていたが、ステップアップする場合

タイミング法、排卵誘発と同様に排卵時期を予想し人工授精の日程を決めます。
人工授精当日:(全部で1時間30分から2時間程度かかります)
自宅ないしクリニック内で精液を採って頂きます。精液内から精子を抽出します。(約1時間程度かかります。この間、待合室でお待ちください)
精子の調整が終わりましたら、内診室で人工授精を行います。終了後、20~30分間程度休みます。

【副作用】
  1. 腹膜炎、卵管炎:人工授精後に発熱、下腹部痛が出現し、腹膜炎を起こす可能性や卵管に炎症を引き起こす可能性があります。抗生剤を予防的に服用します。
  2. 夫婦生活の回数が減少する例もあります。ご夫婦の中にはセックスレスになっていく例もありました。

【費用】 10、000円(保険外診療、精子検査と薬剤費を含む)+消費税


不妊症診断不妊症治療

不妊症検査をして、不妊症の原因を診断します。
原因ごとの治療はおおよそ下記のようになりますが、どのように進めるかはご夫婦と相談して決めていくことになります。

  検査 治療方法
卵管因子 子宮卵管造影で卵管閉塞や卵管卵巣周囲癒着と診断された場合 手術(癒着剥離等)や
体外受精
男性因子 乏精子症や運動率低下と診断された場合 ① 薬物療法
② 人工授精
③ 体外受精
子宮内膜症 チョコレート嚢胞と診断された場合 ① 手術
② 体外受精
排卵障害 ① 多嚢胞性卵巣症候群
② 高プロラクチン血症
排卵誘発
原因不明 検査で異常が見られない場合 ① タイミング
② 人工授精
③ 体外受精

<薬物療法>
  1. 多嚢胞性卵巣症候群
    多嚢胞性卵巣症候群(Polycystic Ovarian Syndrome: PCOSと略)は月経不順、不妊、肥満、多毛等を主な症状とする疾患です。 無月経となったり、月経不順になります。肥満や多毛は必ず見られる症状ではありません。

    • (1)検査:
      1. 経膣超音波検査:卵巣内に小さな卵胞があるか見ます
      2. ホルモン検査:LH,FSH、E2,プロラクチン、テストステロン 血糖、インスリン
    • (2)治療:
      1. クロミッド療法
        月経3-5日目から5日間服用します。クロミッド単独で排卵が起きない場合、 クロミッドに他の薬剤を併用することもあります。
        さらに、クロミッド服用後から排卵誘発剤の注射剤を投与することもあります。
      2. FSH療法
        排卵誘発剤の注射剤を使います。副作用として、多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群などがあります。 排卵誘発剤の自己注射が保険適応になりました。当院ではゴナールを使用しています
  2. 高プロラクチン血症
    プロラクチンが30ng/ml 以上で、月経周期の異常があれば、治療します。
    カベルゴリンを1週間に1回服用し、プロラクチンを正常化します。
  3. 甲状腺機能異常
    TSH(甲状腺刺激ホルモン)が2.5以下になるようにチラーヂンを服用します。
    機能亢進症の場合は専門医に紹介しています。
  4. 糖代謝異常
    インスリン抵抗性が認められる場合にメトホルミンを服用します。
    *インスリン抵抗性:HOMAR(空腹時血糖×インスリン/405)が2.5以上の場合
  5. 男性因子
    • (1) 勃起障害:バイアグラ、シアリスを処方します。
    • (2) 乏精子症、精子無力症:漢方薬、ビタミン剤など

<タイミング指導>

超音波検査や、排卵検査薬で排卵日を推定します。


<人工授精>

超音波検査や、排卵検査薬で排卵日を推定します 精液内から精子を抽出し、その抽出液を子宮内に注入する治療法です。


<生殖補助技術 (体外受精胚移植法)

当院でできる生殖補助技術は、体外受精胚移植、顕微授精、凍結胚移植です。
詳細は、外来で説明しています。


不育症

不育症とは妊娠22週未満の自然流産を連続して3回以上繰り返す習慣流産、2回自然流産を繰り返す反復流産、妊娠中期以降の早産や子宮内胎児死亡などを総称しています。

既往流産回数と次回妊娠成功率:

  • 2回流産した人が、何も検査、治療もしないで再度妊娠した時の妊娠成功率・・80~90%
  • 3回流産した人が、何も検査、治療しないで再度妊娠した時の妊娠成功率・・50~60%

流産の多くの原因は胎児側にあるので、母体側の検査をしても、以上が出る可能性はそれほど高くはありません。
当院で行っている検査項目は下記のとおりです。

  1. 子宮卵管造影
  2. 内分泌検査:① 甲状腺機能 ②空腹時血糖ないし随時血糖
  3. 自己抗体
    1. 抗カルジオリピンβ2GP1抗体
    2. ループスアンチコアグラント
    3. 抗カルジオリピン抗体IgG
  4. 血液凝固因子 ① aPTT ②プロテインS
  5. 染色体(夫婦):染色体異常が見つかった場合でも治療することはできないので、必ずしも行う検査ではありません。

生殖補助医療(体外受精)

生殖補助医療

生殖補助医療は体外で配偶子(卵子や精子)、受精卵を扱い治療する不妊治療です。 体外受精-胚移植、顕微授精、胚凍結・融解胚移植のことを言います。

体外受精・胚移植

体外受精胚移植法とは卵子と精子を体外の培養液内で一緒にすることにより受精を行わせ、受精卵を子宮内に戻すことにより妊娠を期待する方法です。


1、体外受精の適応
  • (1) 卵管性不妊症:両側の卵管が閉塞や狭窄、または卵管周囲癒着などがある場合
  • (2) 乏精子症、精子無力症:人工授精など一般不妊治療では妊娠できない場合
  • (3) 子宮内膜症:手術療法で妊娠しない場合や手術時に自然妊娠は困難と診断された場合
  • (4) 原因不明不妊症:不妊原因が判明せず、一般不妊治療では妊娠できない場合
  • (5) 重症排卵障害:多嚢胞性卵巣症候群で、排卵誘発で妊娠しない場合
  • (6) 免疫性不妊症:抗精子抗体が陽性のため一般治療では妊娠できない場合
2、治療の流れ

体外受精胚移植法には主に4つの過程があります。

  • (1) 卵巣刺激:排卵誘発剤を使用して卵子が複数個、取れるようにします。
  • (2) 採卵:麻酔(局所麻酔ないし静脈麻酔)をして、経膣超音波ガイド下に卵巣を穿刺します。
  • (3) 体外受精、培養:
    精液内から精子を抽出および調整し採取された卵子の入った培養液内に精子を注入します。 媒精後に受精を確認します。 受精卵を培養液内で4細胞期や胚盤胞期まで培養します。
  • (4) 移植:胚(4細胞期胚や胚盤胞期胚)を超音波ガイド下に子宮内に入れます。移植する胚は原則1個です。
  • (1)卵巣刺激方法:卵巣刺激方法には主に4つの方法で行っています。患者さんの年齢やAMH、今までの治療経過を参考に卵巣刺激方法を決めます。
    1. ロング法
    2. ショート法
    3. アンタゴニスト法
    4. 低刺激法(クロミフェン‐HMG法等)
  • (2)採卵:麻酔(局所麻酔ないし静脈麻酔)をして、経膣超音波ガイド下に卵巣を細い針で膣壁から穿刺して卵子を取り出します。 多くの場合、卵巣は膣壁からすぐ近くにあるため、膣壁から数センチ刺すことで採卵できます。
  • (3)体外受精、培養:採取された卵子の入った培養液内に精子を注入します。 (媒精) 受精にはある程度以上の精子濃度が必要になります。
    • 約18~24時間後:前核期胚
    • 48時間後:4~8細胞期胚
    • 約5日後:胚盤胞
  • (4)胚移植:胚を子宮内に戻すことを指します。採卵後2日目に初期胚(4~8細胞期胚)を移植するか、5日目に胚盤胞期胚を移植することになります。 超音波ガイド下に子宮内に入れます。現在では移植する胚は原則1個です。

3、成績

(1)妊娠率:年齢、原因、方法により異なります。 日本産科婦人科学会のホームページの「登録・調査小委員会ホームページ」→「データブック」→「ARTデータブック2016版」に詳細に記載されています。
たとえば、35才の人は総治療あたりの妊娠率は23%、総治療あたりの生産率は17%でした。 同様に40才では総治療あたりの妊娠率は13%、総治療あたりの生産率は8%でした。

(2)流産率:上記の全国統計によると、年齢ごとに異なりますが、約26%が流産であったと報告されています。

(3)胎児異常:体外受精での出生児で染色体異常および先天異常の発生率は自然妊娠と差は見られません。約1%と言われています。 ただ、児の長期予後(次世代、次々世代)については体外受精がまだ30数年の歴史しかないので、完全には判明していない点もあります。

(4)子宮外妊娠:子宮外妊娠(主に卵管)になる可能性が約1~2%あります。


4、リスク(副作用、合併症等)
(1) 卵巣過剰刺激症候群

排卵誘発剤を用いた卵巣刺激では複数の卵胞形成がみられます。卵巣過剰刺激症候群は多数の卵胞形成によって卵巣が腫れることによる腹痛や随伴して生じる腹水(お腹の中に貯まる水)によって腹部膨満感を生じます。症状は採卵後から一週間頃にピークとなり、月経が来ると速やかに改善します。妊娠した場合は体内から分泌されるホルモンにより症状が長引きます。 重症例では大量の腹水がたまったり、胸水(肺に水が貯まる)を生じたりします。このような場合、血液濃縮が起こり、血栓症を引き起こす可能性があります。
卵巣過剰刺激症候群を回避するために、多数の卵子が採取された場合、刺激した周期に移植せず、受精卵をすべて凍結して、次周期以降に移植します。

(2) 採卵に伴う危険性

出血:
卵巣を穿刺するので、一過性に卵巣から出血が腹腔内にあります。ほとんどの場合が自然に止血します。

他臓器損傷:
多くの場合、卵巣は膣壁からすぐのところにあり、穿刺は容易ですが、稀に膣壁から遠いところにあり、 子宮や膀胱を貫いて穿刺しなければならない場合もあります。膀胱を貫いて穿刺した場合、血尿となります。 膀胱内カテーテルを留置して経過を見ます。ほとんどの場合は数時間で止血します。

感染:
採卵時の感染で腹膜炎や付属器炎(卵巣と卵管の炎症)を起こす可能性があります。 特に 子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)や皮様のう胞がある場合、それらの嚢胞に感染して入院や手術が必要になる場合があります。

(3) 多胎妊娠の可能性

多胎妊娠(双子や三つ子)は自然妊娠では約1%ですが、体外受精では移植する胚の個数によりますが、2個移植した場合、 約10%が多胎妊娠となります。現在、国内では体外受精の移植個数は1個移植が約60%になっています。
このような理由から多胎妊娠は極力避けたいと考え、 当院では移植する胚の個数は原則1個にしております。ただし、35才以上で、複数回不成功がある場合には2個移植することも考慮します。


5、体外受精にかかる費用、助成金

(当院での典型的な例)

  1. アンタゴニスト法で卵巣刺激を行い、採卵し、媒精で受精し、新鮮胚移植した場合:
    21-25万円
  2. ホルモン療法で凍結胚移植した場合:約10万円 


特定不妊治療費助成制度
詳細は秋田県庁のホームページをご覧ください。
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/862
男性不妊治療への助成もあります。

秋田県内ではさらに独自に上乗せの助成制度がある市町村もあります。
お住いの市町村のホームページで確認してください。



婦人科がん検診 筋腫

婦人科がん検診

婦人科領域の悪性腫瘍には主に、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんがあります。 1次検査として、子宮頚部細胞診、子宮内膜細胞診、経腟超音波検査を行っております。

また、例年、6月から翌年2月まで、秋田市の子宮頸がん検診を行っています。
詳しくは下記の秋田市保健予防課のホームページを参照してください。
https://www.city.akita.lg.jp/kurashi/kenko/1005381/1006767/1005780.html


子宮筋腫と妊娠

妊娠を希望している人で子宮筋腫を有する人はいます 多くは月経量が多いとか、月経痛が重いといった症状がない場合が多いです。 全ての子宮筋腫が妊娠を妨げているわけではないと考えられます。 子宮筋腫の大きさや存在部位(漿膜下筋腫なのか、粘膜下筋腫なのか)、不妊期間などにより、個別に対応しています。


子宮内膜症

子宮内膜症は月経痛、月経量の増加、慢性的な下腹部痛、性交時痛、排便痛などの症状があります。子宮内膜症は不妊の原因となります。
現在、妊娠の希望のない人は、①鎮痛剤 ②経口避妊薬や月経困難症改善薬 ③経口プロゲステロン製剤などを用い、症状を緩和します。
また、 妊娠を希望する人は月経痛や月経量の増加に対しては、鎮痛剤や、貧血になっているなら、鉄剤を処方します。 不妊症検査をした後、妊娠に至らなけれ、手術療法や体外受精を計画していくことなります。
卵巣チョコレートのう胞がある場合、卵巣がんが発症する可能性があるので、定期的に診察を受ける必要があります。


性感染症

当院で検査、治療できる性感染症はクラミジア、淋菌、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒。



更年期障害

40歳後半から50歳代が更年期にあたり、この時期に現れる症状を更年期症状と言います。 卵巣機能が低下して生じる典型的な症状として、ホットフラッシュと呼ばれるのぼせ、ほてり、発汗があります。 精神症状としてイライラ、憂うつ、不安などがあります。また、頻度が多い更年期症状は肩こり、疲れ易い、頭痛、などです。

まずは話を聞いて、必要に応じて血液検査(FSH、E2,TSHなど)を行います。 治療するかどうかは、更年期症状が日常生活に悪影響・支障をきたしている場合、治療をします。
主にホルモン補充療法や漢方療法を行っています。


モナリザタッチ:

モナリザタッチは萎縮性膣炎に対するレーザー治療です。萎縮性膣炎は主に更年期以降の女性は女性ホルモンが低下するために、 外陰部や膣の皮膚、粘膜が薄くなる(萎縮する)ことで生じる疾患です。 症状は膣の乾燥感、かゆみ、においが気になる。 また、性交痛、尿もれ(腹圧性尿失禁)などです。
モナリザタッチは顔のリフトアップやたるみ改善に用いられるレーザー治療を外陰部や膣粘膜に用いる、近年、開発された治療方法です。
今までは、「年のせい」とあきらめていた方も、改善効果が期待できると思います。
治療は健康保険の対象ではないので、自費診療になります。
1回:15,000円(税別)。